東野圭吾さんの執筆された作品を紹介しています。
俺は同僚の片岡に部屋を貸してあげた。ホワイト・デーに恋人とのデートに、ホテル代を浮かせたいという。その相手は部下の広江だということも知っている。 片岡はその後何度か俺の部屋を借りていたが、別の二人とも同じようなことになってしまった。まるで「アパートの鍵貸します」だ。三カ月後のある日、いつものように車のなかから、自分の部屋に戻った。見知らぬ女が寝ていた。女は居座りを決め込んだ。俺は動転して…。(「寝ていた女」)。
斬新なトリックに散りばめられた傑作推理集。